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ニューアルバム「Djapsy Djazz」リリースUpdate : 2022/03/19 Sat 18:12

コスプレという日本発の文化があります。プロのコスプレイヤーが居るのかどうかわかりませんが、二次元絵画からの三次元二次創作はアートとしても認知されています。認めざるを得ない一つの芸術かも知れません。

さて、音楽の話。ルーツミュージックだけではなく、ポップミュージックにもフォロワーが居て、それらはコスプレに似た二次創作のように思えます。コスチュームでは無いのでプレイングプレイ、プレプレとでも呼びましょうか、アマチュア・ミュージシャンだけではなく音楽を生業とするプロミュージシャンでもコスプレのような演奏をすることが多々あります。二次創作を含めてアートと呼ぶならば、これも素晴らしいと思います。ただ、音楽の世界にはコピーと呼ばれる表現があります。いわゆるコスプレが二次元から三次元への発展であったのとは違って、音楽の場合は、演奏から演奏ですから、コピーというのは全くアートでは無いと考えざるを得ません。

音楽におけるコスプレとは、演奏のコピーではなく、演奏ポリシーを借りた二次創作だと考えます。もし〇〇が■□という曲を演奏したら、というような創作です。Yellow Django Revivalが演奏するジプシージャズというようなジャンルは日本で始まったものではなく、完全に異文化なわけです。ですから、異邦人である日本人がジプシージャズを演奏したらという二次創作コンセプトで演奏し、活動しています。コピーではありません。

というわけで、1930年代フランスののDjango Reinhardtの演奏コンセプトを21世紀の日本人が借りたらこうなるという見立ての演奏をアルバムにしたのがYellow Django Revivalの新譜です。「Djapsy」にはそういう意味が込められています。

Yellow Django Revivalなどというドヤった名前でのデビューは2002年でした。20年経って、とうとうオリジナルメンバーは長谷川だけになってしまいましたが、リズムギターの及川、小篠は18年以上、ベースの加藤は既に6年以上一緒に演奏しています。フロント楽器はバイオリンからクラリネットまで何人もの人がメンバーで加わってくれましたが、昨年からは日本に30年近く住んでいるアメリカ人のホスキンス氏がバイオリンで加わり、その最新メンバーで最新アルバム「「Djapsy Djazz」を録音しました。実は、セットリストを一緒に決めたのにも関わらず、自分の録音一日前にクラリネット奏者が退団とするという空前絶後言語道断なトラブルがありました。すでにリズムトラックとギターソロが録音済みであったため、急遽ホスキンス氏を迎えて録音に参加して貰ったのでした。クラリネット向きのセットリストですから知ってる曲も少ない中、前向きに考えて参加してくれたホスキンス氏に大感謝です。おかげで、この文章の最初に書いたように、コスプレならぬ、プレプレな音を気持ちよく作れました。

というわけで、国内現役最古のジプシージャズバンドYellow Django Revivalの最新作を多くの方に聴いていただきたいと思います。お求めは次のURLからどうぞ!

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